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車から伸びる白い腕

2016.08.12

深夜、車を運転していると 片側3車線+右折車線 の広い道から右折することになったのだけれど、ちょうど赤信号で止まることになった。

自分の車の前(直進車線の一番右側)に一台だけ白いバンが止まっていた。

左車線・中央車線には車はおらず、後続車もいないという閑散(かんさん)とした状態だった。

そして、そのバンの右側からは、白い腕が斜め上方向に向かって伸びていた。

深夜とはいえ、人通りが全くないわけではないので、誰かに手を振っているのだろうと思いはした。

しかし若干の違和感があったので、位置的に見えてしまう位置でもあり、右折車線に入る直前の確認時以外は、ずっと手が伸びていることを見ていた。

若干の違和感を挙げておくと…

 ●白い腕は誰かに手を振るように(車の右側から斜め上に)伸びてはいたが、ただ伸びているだけで 手は降られていなかったこと。

 ●少し透き通っているような・その腕自体が光っているように見えたこと。

 ●いわゆる "白い腕" としてのリアリティが感じられなかったこと。

右折車線に入って、隣になったそのバンを見ると、すでに手は出ていなかった。

そして、ガラス窓も閉まっていた。

少なくとも右側の全ての窓が閉まっていた。

いくら、確認時に目を離したとはいえ、窓を完全に閉じてしまっているのは不自然であった。

閉じるにしても、窓が閉じられている様子は目にするはずであるが、その様子は全く目にしていない。

どうしても、閉じていた窓から白い腕が伸びていたように感じるである。

なにか悪意を感じたとか、夢で亡霊に追いかけられたり悪さをされるということもなかった。

ただ、白い腕が伸びていたことだけが不思議であった。

【追記 2017.06.19】

*本文の色違いの部分に(  )でも追記していますが、白い腕は車右側から斜め上に向かって、誰かに手を振るかのように伸びていました。

決して、車の真上 ルーフウィンドウを開けて手を出していた訳ではありません。

先日、夜に走っていると、前の車がいきなりルーフウィンドウから手を出したので、追記させていただきました。


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