幽の話
人間の体には、肉体・幽体・霊体 とあることは聞いたことがあるでしょう。
肉体は、私達が見て触ることができる、まさにこの肉体がそうなのですが、幽体と霊体は触ることができません。
幽体と霊体の違いは、波動の違いや 置かれている次元の違いなど、さまざまな説があります。
しかし実際、見た人はいないのです。
ただ、こういう話は聞いたことがあるでしょうか?
幽体離脱をして、戻ってきて自分の肉体に入ろうとした時に、自分の肉体が動いたという話なのですが、これは2つ考えられます。
1つは、幽体離脱なんかしていなくて、夢の中での出来事だったということ。夢の中でしたら、なんでもアリですからね。
もう1つは、幽体は離脱したけど 霊体は離脱していなかったということ。
人から聞いた話だけでは、どちらが正しいのかわかりませんが、その2つはありえます。
つまり、幽体は簡単に肉体から離れることができるけど、霊体はそう簡単には離れられないということですね。
ちなみに、寝ている間に見る夢の大半は、REM睡眠時に脳が作り出す幻像なのですが、稀にそれでは説明がつかないといいますか、幽体離脱しているのではないかと思えるものもあります。
実を言うと、寝ている間に幽体が肉体から離れて、現世よりも高い次元の世界に行くことは本当にあります。
どの世界に行っているかは、なんとも言えないのですが、人間の幽体が行っている世界の一つに アカシックレコード もありますし、この世界のどこかを彷徨(さまよ)っているなんてこともあるでしょう。
そのように幽体は、場所や次元を越えることができます。また、まれに時間を越えることもあります。壁や床・屋根なども突き抜けることができます。
それが幽体です。
余談ですが 思春期の頃に、心理学用語で「離人感」と呼ばれる心理現象が多く見られます。
珍しくないことなので、経験した方もいることでしょうが、これは自分が自分でない感じや、本当の自分が少し離れたところにいる感じを指すものです。これは幽体と肉体の結びつきが少し不安定になることによって起こります。
身体の発達は、時として肉体と幽体の結びつきを不安定にしてしまうことがあります。